それぞれ
2月9日から行われた全日本選手権大会では、スプリントCLでゆかりが予選25位で決勝Tへ。準々決勝敗退し24位。初体験となったスプリントでしたが、どの程度のスピードで入ったら良いかも分からず、終始慌てたレースとなりました。男子は謙太郎が予選6位で通過。準決勝敗退しましたが手応えのある9位入賞と健闘し、世界Jrへの良いシミュレーションとなりました。(以下49位潤、50位鈴木、75位内田) 翌日のチームスプリントFは、1走鈴木・2走謙太郎のオーダーで挑みました。予選は余裕を持っての決勝T進出となり、終始先頭集団に喰らいつき、ラストの登りで7位から猛スパートをかけた謙太郎が4位でゴール。当部として男子では過去最高順位を獲得する頑張りをしました。
最終日となったパシュート女子は、ゆかりがCL6位通過。スキーテスト時よりスキー選択による指導を行っていましたがFスキーでの選択ミスによる失速でした。後半も順位を落とすことなくゴールしましたが、もっと上の順位は獲得出来たはず。まだまだキャリアを積まなければならないと本人も痛感したはずです。しかし逆に言えば、のびしろはまだまだ沢山あり、今後いろんな面での先を読む力をつけて欲しいと思います。男子はCLで潤14位、謙太郎21位、鈴木44位、内田89位で通過。スタートすると同時に猛烈な雪に見舞われ失速してしまった選手も多く、グリップ選択で大きく順位が変動しました。総合順位は、潤17位・謙太郎29位・鈴木39位・内田89位と奮わなかったレースとなってしまいました。
レース後の11日夕方に鈴木が国体移動、翌日12日世界Jr組(謙太郎・潤・ゆかり)を山形空港に送迎し、その足で全国選抜組の内田・将史を乗せて新潟移動、1泊後に岐阜入りしました。
それぞれがバラバラとなり、次のレースへ向けての準備となりますが、すべてそのことを想定内に置いたトレーニングをオフトレから計画的に盛り込んできました。誰がいようがいまかろうが自分の判断に基づいたパフォーマンスをそれぞれの場所で発揮して欲しいと願っています。今日、国体CLが終了し、鈴木9位。入賞まであと一歩でしたが、感じたことは勝負する野生的な察知力=嗅覚を養って欲しい。指導では難しい感性が身につけば必ず躍進すると感じた今日となりました。
それぞれの場所での活躍を心より期待しています。
実りあるインターハイ【その2】
さて、高校の最大イベントである全国高校大会で大輪の花を咲かせましたが、花はやがて必ず散ります。散ると同時に植物は、次の花を咲かせるために新しい芽を準備します。そう【終わりが始まりどき】です。更なるステップアップを始めるタイミングの時であります。
3日のインターハイ終了後すぐに山形・真室川町に移動してきました。
明日から開催となる全日本選手権大会に向けた調整トレを行っています。一般選手を含めたレベルの高いレースとなります。その一般選手にどこまで食い込めるか?楽しみながらチャレンジして欲しいと思います。
自己の更なる可能性を求めて・・・【自分未踏】精神で頑張りましょう!
実りあるインターハイ【その1】
インターハイ報告が遅れ、申し訳ありません。
1月30日を皮切りに第61回全国高校スキー大会が山形蔵王で開催されました。初日の男女Fでは、ゆかりが2位に41秒差をつけての優勝、また潤が2位に50秒差の大差をつけての初優勝という、本校にとっても幸先の良いW初優勝を果たしました。また大会3日目となった女子5kmCLでも、ゆかりが2位に15秒差をつけ、シーズンを通して負け知らずの個人2冠に輝きました。1年生2冠という記録は19年前に本校部員であった大高友美が達成して以来の偉業となりました。続く4日目の男子15kmCLでは過去経験したことのない大雪の中でのレースとなりました。地元山形県も実に31年ぶりの大雪警報が鳴る中、序盤3位につけていた潤が後半からのの猛烈な追い上げをしましたがトップに34秒遅れの2位、鈴木も初戦は故郷での大会からか力みが感じられましたが、その反省を活かし、後半からの追い上げで8位入賞。最終日となった男子リレーでは、昨年からの2連覇のかかるレースとなりました。すべては1走内田が、うまく切り抜けてもらえれば勝算ありと想定していましたが、期待通りのトップから53秒遅れの10位で謙太郎へ。謙太郎はユース五輪帰国後に体調を崩し、うまく調整出来ないままのインターハイ入りとなった影響で個人戦は奮わなかったものの、終始トップを伺いつつ、落ち着いた展開で最後の登りでスパートをかけてトップで潤へ。ここへ来て心身共に快調な潤は、ニヤリと笑いながら出走。今日もいけるなと感じていましたがドンドン後続を引き離し、1分29秒差をつけて4走鈴木へ。後続の十日町がグングンと迫ってきましたが、昨年の逆転劇を制した鈴木は終始落ち着いた展開で、危なげなく昨年に続く2連覇達成のガッツポーズでゴール。2連覇達成は10年前に本校が達成して以来の記録となりました。
最終的には個人・団体合わせてタイトルが取れなかったのは男子CLのみと非常に部員達の成長と活躍が目覚ましかった思い出に残る大会にしてもらったことに対し、心より感謝したいと思います。またこの成果には常に陰となって支えてくれました保護者・学校関係者、その他多くの方々の支援や協力があってこそと深く御礼申し上げます。部員達は、そんな励ましや協力に対して結果で恩に報いようとしたことが、このような大きなパワーとなったのだと感じています。
延長線上にあるもの[その2]
4走石川潤にタッチする時は、既にトップから1分20秒遅れとなっていましたが、任せてくださいとの如くニヤリとしていった石川潤は軽快な走りで逆に2分以上つける大差での3連覇達成となりました。
既に22日から全国高校大会地となる山形蔵王に来ています。25日には石川謙も合流し、久しぶりに全員が揃っての調整合宿を行っています。
世界での活躍を目指す者、全国で活躍を目指す者、予選会は終了しましたが北海道予選を目指す者など、それぞれ目標が違う部員達ですが、常に現在目標の先にある世界をイメージして欲しいと願います。現在の実力位置から、その延長線上にある結果の次に何が得られ、何を目指すべきか?という【点の結果】ではなく【線の結果】として自らが捕らえるようになれば、価値ある努力やより良いトレーニングの実践が可能となってきます。
【木を見て森見ず】とならぬよう、全員で先ずは全国高校大会を乗り切っていきましょう!
延長線上にあるもの[その1]
更新が元旦以降となってしまい、申し訳ありません。
さて、1月6.7日に行われた札幌2連戦は世界Jr選手権(トルコ・エルズルム)の最終選考となっておりましたが、安定した結果を残したという理由により、石川謙・石川潤・田中の男子2名、女子1名が日本代表として選考されました。本校では過去に2名の代表が最高でしたが今回最多記録を更新してくれました。
その後、石川謙は7日に北海道を出発し、東京・NTCへ。8日結団式、9日成田発で第1回ユース五輪の地となるオーストリア・インスブルックへ。17日初戦となった10kmCLにおいて、見事銀メダルを獲得。多くの方々から祝福の電話やメールをいただき、心より感謝申し上げます。本人からのレース前日の連絡では『世界中の仲間も多く出来、健康に過ごせているので、明日は金メダルを目指し、頑張ります。』とのことでした。金まで11秒差でしたが、本人なりに落ち着いたレース展開と十分なパフォーマンス発揮が出来たとのことでした。次戦となった19日のスプリントFでは本人も自信があったようで決勝までは余裕を持って勝ち進みましたが決勝の序盤でロシア選手と接触し転倒するアクシデントが起こり、先頭集団に追い付くことが精一杯となったレースで6位。レース後、他国の多くのコーチや選手からあのアクシデントがなければ君の優勝だったよ!と言われたことが自信になったと言っていました。同じ年代での自分の位置が確認できたこと、そしてこれからの課題もしっかりとお土産として持ち帰ってきてくれました。
16~19日には北海道予選が名寄市で行われ、個人男子では両種目共に優勝は出来ませんでしたが、男子は2位石川潤・3位鈴木と安定した走りであり、またCLではここへ来てから急にきっかけを掴んだ内田が水を得た魚のように6位入賞し、初の全国キップを手にしました。女子の田中はCLでビブを着け忘れるアクシデントがあり40秒近くも遅れるリスクを抱えながらのレースとなりましたが危なげないレースで2冠達成。男子リレーでは石川謙が欠場となる大きなリスクを抱えてのレースとなることを想定内に置いてのメンバー構成。3走に山口県出身の藤本将を起用しましたが人生初となったリレーとなり、しかも2走鈴木が逆転しトップでタッチする展開で、ガチガチでのスタートとなっていました。
次へ続く