祝! 卒業
3月1日、平成24年度第63回卒業式で188名の生徒たちが旅立ちました。玄関での吹奏楽部の校歌演奏「神々つどう、ロマンの峰よ・・・」が卒業生の胸に響いたことでしょう。毎年のように思うことですが、無事元気でそれぞれの目指す道へ頑張って欲しいという願いです。
卒業生に贈る言葉として、「現代社会は情報が洪水のようにあふれかえっている。その中にはニセモノ、インチキ、有害なものもある。何が正しく何が間違っているのか見極める力、選ぶ力が必要になる。ところが自分のまわりの狭い世界にしか関心をもたない風潮がある。ぜひ私たちの住むこの日本、そして世界の政治・経済・社会がどのように動いているのか目を向けほしい、無関心であってはならない。
また、ネット時代が幕を開けた今、手間ひまのかかるアナログから効率的なデジタル化へと急速に変化してきた。便利なことは間違いないが、人間はモノや情報が少ない時代、分厚い辞典で調べたり、人から聞いたり、さまざまな知恵を絞り想像力を駆使してきた。それが人間の力を高めてきた。急いで答えを出す、結論を出そうとすることが短絡思考に陥る危険がつきまとう。手間暇はかかるが、さまざまな角度からよく考える習慣を身につけること、別な言い方をすると“知的基礎体力”が、これからの人間に必要になってくるように思う。」
3年間、勉強・部活動・学校行事を通して、たくましく成長した姿で卒業していった188名の限りない前途に幸多からんことを祈る一日でした。 (2013,3,4)