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バンクーバー五輪観戦記4

 とうとう正子がやってくれました。日本クロカンチームが期待されつつも、なかなか結果に結びつかない中での最終日となった女子30kmCLマスレースで期待通りの結果を出してくれました。日本人としてはオリンピック大会過去最高順位を記録し、今回のバンクーバー五輪スキー競技でも最高順位となる大活躍をしてくれました。正子、本当におめでとう。

 国体の少年男子リレーのスタート直前に正子から国際電話が入り、5位でした。という連絡が入りました。忙しい中での電話でしたが、何とか期待に応えることが出来たという安堵の感じが伺えました。

 レース展開としてはどうだった?と質問すると、非常に落ち着いたレースが出来たと。ただ、メダルを狙っていたため、20km過ぎで3位に離された時、溜めてたエネルギーを使えば追いつくことは出来たが、そこで使い切ってしまうと、もう体力が持たなくなると判断。入賞圏内で良い順位を獲得すると気持ちを切り替えて走ったとのことでした。

 ラスト800m地点では7位。そこからゴールまでに2人を追い抜かす大激走。TV画面には映らなかったものの、正子の目標がメダル獲得だったから最後まで諦めない持ち味の力走を繰り広げて5位まで上がれたと思っています。もし、入賞が目標であったならば、きっと7位~8位で満足してのゴールをしていたのではないでしょうか。

 正子の前後に入賞した選手は、オリンピックのみならず、W杯・世界選手権でもメダルを何度も獲得しているアスリート達です。その仲間に引け劣らずに堂々の5位入賞は、私にとっても日本クロカン界にとっても、やればできるんだという勇気と感動を与えてくれたと思っています。

 本当にメダル確実と言われる選手になるには、もう1ランク上のスピードが必要なことは正子自身も十分に理解していますし、そこに向かおうとしている正子が電話の向こうからの声のトーンで確認できました。

 まだまだ発展途上の正子が今後、とんでもない選手として活躍する日がそう遠くない時期にやってくると確認をできた日でもありました。

 本当にスキー界にかかわって良かったと心から幸せを感じた時となりました。

 正子、本当におめでとう。

  • 投稿日:2010年2月28日

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